海外ノマドワーカーな日々

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ソニー α6600 は手持ちで夜景撮影が可能か?手ぶれ補正の効きやセンサーの性能は?

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こんにちは。ケイ (@kei_nomad) です。

以前に「a6600&夜景&旅」というテーマで記事を書きましたが、今回は「実際に夜に手持ち撮影をして、実用に耐えうるか」をレビューします。
また、a6500と同じと言われている手ぶれ補正の効きや、APS-C機で最も強いと言われているセンサーの効きについても調べました。 

 

ソニー a6600 は夜景手持ち撮影におすすめ

APS-C機では最も強いセンサーを搭載

前の記事で詳しく書きましたが、センサーはソニーの独壇場で(ニコンもキャノンもソニー製のものを使用しています)、更に同機のセンサーは現在APS-C機で最も高性能なものが搭載されています。
DXOMARKによると、大体ISO1500ぐらいまではほぼ劣化なしで撮影できます。
つまり、ISOを上げられる=シャッタースピードを落とさなくて良いので、ぶれずに撮影しやすくなります。

travel-and-work.hatenablog.com

夜景撮影に有利なボディ内手ブレ補正付き

「手ぶれ補正が付いたレンズがあれば、ボディ側の手ぶれ補正は必要ないんじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、基本的に夜景撮影で重要となる回転ブレはボディ側でのみ補正できます
そして、a6600にはこの回転ブレを抑える手ぶれ補正機能が備わっています。

ブラケット撮影に対応

ブラケット撮影とは、基準となる露出設定から補正幅を変化させて自動的に複数枚の写真を連続撮影する機能の事です。
これがなぜ夜景撮影に良いかと言うと、例えば3枚連続で撮影する設定にしていた場合、後ろ2枚はシャッターを押した時のブレを防ぐことができるからです。
普通に撮影した場合は、どうしてもシャッターを押した時にその動作自体がぶれの発生原因になることがあります。
なので、連続して自動で複数枚撮れると、最初の1枚以外は極力ブレを抑えた写真にすることができます。

 

a6600 & SEL1670Z の組み合わせで撮影

今回は、これまた前回紹介した SEL1670Z というズームレンズを使用しました。
F4通しで特に明るいレンズというわけではありませんが、だからといって暗いわけでもありません。
加えて、そのぐらいの絞りって結構使うことが多いので、比較に良いのでは?と考えました。
撮影モードは、A(絞り優先)モードにして、絞りを色々変えながら試しています。

travel-and-work.hatenablog.com

 

実際に撮った写真で比較 

結構暗い通りで撮影

すべてF4で撮っています。現像ソフトで1段程度露出を明るくしています。 

f/4 1/8秒 ISO1250 16mm (フルサイズ換算24mm) 

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特に劣化は感じませんね。 

f/4 1/8秒 ISO1600 16mm (フルサイズ換算24mm)

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まだまだいける。

f/4 1/8秒 ISO2000 16mm (フルサイズ換算24mm)

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工場の白い壁や空を見ると若干ノイズが乗っている気もしますが、「言われればそうかなぁ?」って感じですね。 

街灯のある大きな通りの歩道橋の上で撮影

f/4 1/8秒 ISO400 16mm (フルサイズ換算24mm)

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私の目で見たとおりぐらいの明るさでちゃんと撮影されていました。
手ブレ補正が良く効いたおかげで、F4でISO400まで下げられました。
というわけで、画質的には全く問題ありません。 

街灯のある大きな通りの歩道橋の上で撮影 #2

F9まで上げて、シャープに撮影できるか試してみました。
ブラケット撮影を駆使して何度か撮って、わかりやすいものを選択しました。

f/9 1/8秒 ISO3200 16mm (フルサイズ換算24mm)

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F9まで上げると、ISOは最低でも3200まで上げる必要が出てきます。
道側面の家の壁など、写真をズームするとノイズは乗っているのがわかりますが、逆に言えばズームしないとそこまで気になるものでもないです。
思うに、「結構暗い通りで撮影」の時のような、モノトーン系のものを撮影した時の方がISO関係のアラが出やすくて、これのような多少カラフルなものはもう少しISO上げても大丈夫な気がします。 

f/9 1/8秒 ISO5000 16mm (フルサイズ換算24mm)

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ISO3200よりかは当然ノイズが目立ってきますね。 

f/9 1/8秒 ISO6400 16mm (フルサイズ換算24mm)

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左にある街灯を見るとわかりやすいですが、さすがにこの辺りから画質が明らかに落ちて来ている気がします。
このぐらいが限界ですね。
このあとISO12800とかも試しましたが、撮影に失敗していて比較するのに良い写真はありませんでした……。 

交差点で待っている時に何気なく撮影

f/4 1/30秒 ISO4000 70mm (フルサイズ換算105mm)

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当然ながら、ズームするとブレが大きくなるので、シャッタースピードも早くなっています。
実際の明るさもこの写真の通りでしたが、大体ISO4000まで上がります。
被写体にもよりますが、このぐらいならまだ許容範囲ではないでしょうか?

 

わかったこと

絞らなければ手持ち夜景撮影は十分可能

F4ぐらいで広角ならほぼ画質の低下を心配せずに撮影することができます。
街灯がたくさんある街中とかなら、「めちゃくちゃ高画質に撮りたい!」という訳でなければ全く問題ありません。
アップロード先がInstagramとかなら気にする必要は無いでしょう。

ズームしたり、絞る場合は被写体によってはOK

この場合当然ISOも上がりますが、個人的には、被写体によるもののISO4000ぐらいまでなら実用範囲かな?と思います。
当然、高画質なものが必要なら三脚を構えて撮影すべきですが、普段使いでそこまで求められることはないし、手軽さを考えるならISO4000は許容範囲です。

f/1.8ぐらいの明るい単焦点でボケを楽しむならほぼ問題なく撮影できる

当然ながら、単焦点レンズだと明るいのでシャッタースピードを稼ぐことができます。
f1.8ぐらいで撮ると、被写体深度が浅くて背景がかなりボケますが、背景の街灯とかがきれいにぼけると非常に幻想的な写真になるので、とっても楽しいですよね!
今回は試していないですが、今回の結果をふまえると、劣化は殆ど考えることなく撮影が出来そうです。

夜景撮影時の手ぶれ補正の効きは最低2段ぐらい

絞り優先モードで 16-20mm (フルサイズ換算24-30mm) だとだいたい1/8秒になる

手ぶれが発生しにくいシャッタースピードの目安というのがありまして、1/焦点距離と言われています。
つまり、16mm(フルサイズ換算24mm)の焦点距離なら、1/24秒以上のシャッタースピードまでなら(だいたい)手ぶれせず撮影できるということです。
そして、手ぶれ補正を使用すると、上記のシャッタースピードより遅くても手ぶれせず撮影できますが、その効きは段数で表すことが多いです。
(「段数って何?」とか「どう見るの?」とかそういった詳しい話はこちらで確認して下さい)
そして、計算してみるとこのカメラの手ぶれ補正の効きは最低2段分はあるかなぁといった感じです。
a6500も同等程度とのことですので、やはり同機と同じ手ぶれ補正機構を採用しているという噂は本当みたいですね。

同じモードで 70mm (フルサイズ換算105mm) だとだいたい1/30秒になる

上記と同じ計算をすると、これも大体2段分ぐらいの効きですね。

 

まとめ - 手持ちで夜景撮影が可能か?

結論から言うとYESです。
ただ、OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III のようなぶったまげた手ぶれ補正は期待できず、上記の通り、最低2段という印象です。
たぶん、違った状況ではもっと効いたりはすると思うのですが、そこまでの比較はここではしません (でも、公式サイトで5段効くと書いてあるのはさすがに過大広告な気がする)。
そして、「夜の散歩に持ち出して、手軽に撮影できるか」という趣旨を考えると、これもYESと言えます。
状況にもよりますが、例えば十分に光のある (電灯とか) 通りで撮影するなら、a6600のセンサーの強さも相まって、申し分ない画質で手持ち撮影が行えます。
そして、手ぶれ補正が良く効く上記のオリンパス機と比べて a6600 を選ぶ理由ですが、次の3つが挙げられます。

APS-Cなので、マイクロフォーサーズよりボケた写真が撮りやすい

APS-Cの方がセンサーが大きいので、絞りを実質的により開いた撮影が可能で、撮影の幅が広がります。
特に、「ポートレート撮影も行いたい」とか、「俺はボケた写真が撮りたいから一眼を握っているんや」という私みたいな方(笑)はAPS-Cの方が良いです。

a6600 の方がISO感度を上げてもノイズが乗りにくい

APS-Cのセンサーの方がマイクロフォーサーズのセンサーよりノイズが乗りにくいというだけでなく、a6600 自体のセンサーが上記で説明した通り優秀なものを搭載しています。
これもまた撮影の幅が広がります。
シャッタースピードをあまり下げられないことから、ISO感度を上げざるを得ない状況もありますので、そういった時はやはり a6600 の方が有利と言えます。

a6600 の方がカメラを握りやすい

これは多分に好みも含まれますが、意外と重要です。
手ぶれが発生しやすい状況では、握りやすさによって手ぶれの大きさが変わってきますからね。
握りやすい=手ぶれを抑えやすい、です。
特に一眼レフをずっと使ってきた方は、深いグリップに慣れ親しんでいると思いますので、違和感なく撮影できるかというのは重要な要素となります。


色々不人気と言われて久しいこのモデルですが(笑)、旅行中の撮影にこだわりたい&コンパクトなカメラが良い&夜景も手持ちで撮りたいというワガママをそれなりに叶えてくれるカメラだったりします。
以上、ご参考になれば。

 

 

余談: 私の写真

普段はこんな写真とか↓

 
 
 
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