海外ノマドワーカーな日々

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【老後が不安】個人事業主で投資をすべき人とは?どんな方法が楽?

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こんにちは。ケイ (@kei_nomad) です。

「将来が不安……お金を増やすのに投資した方がいいんだろうか?でも、投資ってリスクがあって怖い」と考える方も多いと思います。
特に、個人事業主(フリーランス)だと、サラリーマンと比べて収入が不安定なことからなおさら思いますよね。
この記事では、個人事業主は果たして投資をすべきかどうかと、するならどんな形が良いのかを解説します。

 

 

 

個人事業主(フリーランス)は投資をすべきか?

「自分の仕事で忙しいのに、わざわざ考えることを増やす必要はあるのか?その時間を仕事に充てた方が良いのではないか?」と考える方も多いと思います。
そしてこれには100%同意です。

自己投資>投資という前提

「投資で得られる利益÷投資を行うための時間」より、「普通に仕事をして得られる利益÷仕事にかけた時間」や「自己投資(仕事の勉強)で得られる利益÷自己投資にかけた時間」の方が圧倒的に費用対効果は高いです。
なぜなら、上記でも少し触れていますが、基本的に投資というのは大金を動かさない限り、そこまで利益を得られないからです。
例を挙げます。
100万円を投資に回すとして、年間利回りが5%とします。
すると、1年間で増える金額はたったの5万円です。月に換算すると4000円ぐらいです。
こんな金額では生活できませんね。
そして、投資を行うのに20時間勉強したとしましょう。
20時間というと、大体本を5~10冊読めます。
仕事に関する本をそれぐらい読んで実践できたとしたら、かなり単価も上げられますし、なによりノーリスクです。
また、20時間普通に仕事したとしても、それなりの額を同様にノーリスクで得られますよね。

投資すべきかどうかは状況次第

とはいえ、状況によってはそれでも投資を考えるべきパターンも存在します。
投資は必ず余剰資金で行うものです。
余剰資金というのは、普段の生活に必要な資金と緊急的に必要な資金を除いた、「仮になくなったとしても生活できる資金」のことを言います。
そして下記では、場合分けをして投資をすべきかどうかを説明します。
貯金と投資の割合についての記事も書いています。

余剰資金がない

つまり、生活資金や緊急用の資金しかなく、投資を始めようとしたらどちらかを削る必要がある場合ですね。
額は人によるとは思いますが、個人事業主なら最低1年は何もしなくても生活できるぐらいの貯金がない場合、投資は全くもっておすすめしません。
仮に始めたとしても、近いうちに解約することになり、単純に手数料分だけ損したということもありえます。

余剰資金があるがそれほど多くない

この場合は、自己投資にお金を回した方がいいです。
上記で説明した通り、自己投資にたくさんお金をかけた方が、圧倒的に費用対効果が高いです。

余剰資金がある

自己投資に回した後でも資金があるという場合、初めて投資が考えられます。
具体的には、ずっと銀行口座で眠っている目的のないお金のことですね。
そのまま銀行口座にいれたままだと利息もすずめの涙なため、投資に回した方が効率が良いパターンです。
貯蓄には楽天銀行がおすすめです。金利が一般的な銀行の100倍だからです。

勉強のためにするという選択肢もある

とはいえ、投資そのものに興味がある場合、勉強のために少額で開始するのもありです。
純粋な趣味のパターンですね。
この場合は、できるだけ早く始めた方がいいです。
複利の効果を得るには、時間がかかるからです。

 

投資の目的

さて、個人事業主は投資をすべきかどうかについて説明しましたが、もし行う場合はその目的は明確にした方が良いでしょう。
とはいっても、ギャンブル的な一攫千金や、FIREを狙わない限り、下記のような理由になる方が多いとは思いますが……。 

老後資金を貯めるため

前の記事で説明した通り、個人事業主の老後資金は数千万円必要となります。
そして、この金額はただ働いているだけでは中々達成が難しいのも事実です。
しっかり働きながら、貯めたお金を運用に回していくことで、無理なく増やすことが可能です。

現預金の価値の目減り(インフレ)を防ぐため

インフレすると、自分のお金の価値が下がります(=ものを買うときに値段が上がる)。
日本はここ30年間、通貨価値がほぼ同じなので実感しづらいのですが、世界的には全体として見ると常にインフレしています。
インフレ率は大体2~3%ぐらいと言われています(日本は0.7%ぐらい)。
つまり、今年100円で買えていたものは来年には102円ぐらいになっているということですね。
大したことなさそうと思うかもしれませんが、これは大間違いです。
この率は常に複利がかかってくるからです。
例えば、年2%常にインフレが継続する場合、30年後には元々100円で買えたものが181円になってしまうということです。
つまり、通貨価値が81%下がってしまいます(計算はこちらから。年利2%、元本100円、30年で計算)。
日本が今後も低インフレもしくはデフレが続く可能性もなきにしもあらずですが、未来はわからないので対策しておくにこしたことはありません。
仮にインフレしなかったとしても、世界的には常にインフレしていることから、世界経済と比較すると常に目減りすることになります。
……余談ですが、私の過去記事ではインフレ率を全く考慮していないので、インフレが進む場合、書いてある金額の1.5倍くらい必要になるケースもあります。怖い。

リスクヘッジ

上記と関連しますが、全く投資をしないというのは、現預金にすべてのリスクをかけていることに他なりません。
他の資産と比較すると安定しているし、流動性も高くて便利(すぐに物を買える。現金なので当たり前ですね)なのは事実なのですが、仮に日本円が暴落するような事態になった場合、かつてのドイツやジンバブエのように文字通り紙切れになる可能性もあります。
なので、あらかじめ他の資産、株式や不動産などに変えておくことでリスクヘッジを行うことができます。

 

個人事業主は、手間がかからない投資方法がおすすめ

状況次第ではあるものの、投資の重要性がわかったと思います。
とはいっても、本業をほったらかして投資にのめりこむのも本末転倒です。
そのため、下記では極力手間がかからない投資方法を簡単に説明します。

インデックス投資をメインにする

インデックス投資とは、株式市場全体の動きを表す指標(インデックス)への投資を行う投資信託のことです。
インデックス投資の良い点は、とにかく手間がかからないこと、仕組み上個別株のように「株が紙切れになる」自体はまずないこと、豊富な種類があることです。

長期保有(10年~30年間)を前提にする

上記のインデックス投資と相性が良いのは、長期保有です。
なぜなら、基本的にどの市場でも10年~30年といった長期で見た場合はずっと右肩上がりだからです(リンク先のJPモルガンの記事、すごくおすすめです)。
不景気になって一時的に10%とか20%下がったとしても、10年後には元に戻って、その後最高値をつけていきます。
なので、どっしりと構えて地道に積立投資をしていって、入金したものは忘れる勢いで放置するのが良いでしょう(余談ですが、投資で一番成績が良いとされるのは、「すでに死んだ人」か「投資したのを忘れた人」らしいです。暴落すると皆慌てて売ってしまうからですね)。
また、複利の効果も長期保有ならではです。
上記でインフレ率について計算しましたが、これと全く同じことが成り立ちます。
例えば、年5%の値上がりが30年継続した場合は、元本の約3.3倍になります。
そして、S&P500だと年平均7.1%と言われていますので、年5%という数字は決して高い数字ではありません。

NISAやiDecoを活用して節税する

NISAは運用額に対して発生した利益に対して非課税です。そしてつみたてNISAなら、年間40万まで入金でき、20年間運用できるので、計800万円までは非課税となります。
なので、始める際はまずつみたてNISAがおすすめです。
iDecoは、入金した額がそのままその年の所得控除となります。
税金が安くなるということですね。
しかし、積み立てた金額は60歳になるまで引き出せません。
私は、もしもの時を考えて下ろせないのは不安なので使用していませんが、そこら辺が大丈夫な方は利用すると便利です。

 

おすすめの銘柄・投資信託は?

S&P500かNASDAQに連動した投資信託ETFがおすすめ

私は基本そんな感じです。
ただし、当たり前ながら私を信じて大損こいても責任は取れません。
S&P500やNASDAQなら考えにくいですが……。

楽天証券&楽天クレカ&つみたてNISA&ポイント投資の黄金律

初心者なら、S&P500に連動しているeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)楽天証券のつみたてNISA枠を活用し、楽天カード支払いで月33333円積立設定、そしてポイントを全額投資に回すのが一番効率良くて楽なんじゃないかと思います。
つみたてNISAで非課税枠40万をフルに使い切り、楽天証券&楽天カード積立で積立額の1%のポイントをゲット、そしてそのゲットしたポイントを再投資という流れです。
これにより、ポイントのおかげで理論上は毎年最低購入金額の1%の利回りを得られます(ルールが変わらない限り)。
ちなみに、楽天のポイントは月5万円までの運用額に対して支給されるので、50000円から上記の33333円を引いた残りの16667円で、つみたてNISA枠とは別に何か積み立てるのもおすすめです。

慣れたら手数料が安い海外ETFにも手を出そう

ちょっと慣れてきたら、同じS&P500に連動していてより経費率が低い(手数料が少ない)VOOとか、S&P500より値動きの激しいNASDAQに連動するQQQとかを入れるのも良いかもしれません(ちなみにQQQはまだ持ってません)。
NASDAQに連動してるもので、ETFじゃなくて投資信託が良いということであれば、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスというものもあります。
でも、QQQより経費率が高いです。
もう少し変わり種も欲しいと言うことであれば、セクター別ETFといって、医薬品関連の銘柄を集めたものや、コモディティ系を集めたものなどいろいろあります。
話のネタとしては、大麻系企業のETFとか、まあ本当になんでもあります。
ETFじゃなければ、金銀銅プラチナを買うこともできますね。
興味があればいろいろ調べてみましょう。
私は手を出す予定はありませんが……。
ちなみに海外ETFといっても、楽天証券とかから気軽に買えます。

 

まとめ

というわけで、個人事業主向けの投資について語りました。
でも、自己責任でよろしくお願いします。マジで。
あと、重ねて言いますが余剰資金でやってください。
長期保有を前提としているのに、「生活が苦しくなって現金化」というのが一番もったいないです。税金も取られるし。
加えて、数千円の少額からでもできるので、いきなり大金ぶちこんだりしないでください。
最初は月1万円とか積立感覚でやるのが良いです。
なれたら額を増やしましょう。
個人的には、半分趣味なので楽しくやっていますが、面倒な人はS&P500系に全ツッパでもいいかもしれません。
また、今回は株式投資のみ取り上げていますが、金がある人(5000万円ぐらい)や借金する勇気がある人は不動産投資などの他の資産クラスと合わせることで、よりリスクヘッジできます。
そして、取れるリスクは年齢によって結構変わってきます。
若いなら、資産価値が半分になろうが時間をかけたら元に戻ることはありますが、年をとって投資できるのが10年やそこらなら、より安定的な債券とかで固めた方がいいかもしれません。
また、年を重ねるにつれて、債券や現金比率を上げていきリスクを減らして行くというテクニックもあります。
この手の話は奥が深くておもしろいのですが、話が止まらなくなるのとすでにもう5000文字近いので、この辺にしておきます。