海外ノマドワーカーな日々

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現役翻訳者が教える英語学習のモチベーションを5分で上げる方法

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こんにちは。ケイ (@kei_nomad) です。

英語、モチベーション続かないですよね。一朝一夕で話せるようにはならないし、そもそも英語を勉強する時間も取れない。
この記事では、現役翻訳者&社会人になってから英語を始めた私が英語学習のモチベーションを保つ方法について紹介いたします。 
題名の通り、5分で(ひとによっては3分でも)、しかも何もお金はかかりません。

 

 

なぜ英語学習のモチベーションが続かないのか?

利益ベースの目標は高確率で失敗する

たとえば「TOEIC600点を目指す」という目標を立てて、達成した暁には何か自分へのご褒美を設定したとします。
ご褒美は何でも良いです。好きな旅行先に行くとか、大好きなスイーツを食べに行くとか。
で、こういった目標というのは、ものすごく明確でわかりやすいし、こういった目標を掲げるべきだと説明する本やブログも多いと思います。
でも、やっぱりこれだと不十分です。
なぜなら、600点を取らなかったとしても多少罪悪感があるだけで、何ら自分にとって不利益はないからです。

一方、不利益ベースの目標は達成率が高くなる

一方、もしこれが、あなたの所属する会社から「次のTOEICで600点取れなかったら、君降格になるよ」と言われたらどうでしょう?
もはやモチベーションとかを言うまでもなくあなたは勉強しますよね?
つまり、多くの場合は「達成しないと何らかの不利益がないと人は動かない」わけです。
英語が出来ると便利なことは増えますが、利益で人が動くことはほぼありません。
人が動くときと言うのは、(それをしなかったときの)具体的な不利益があるときです。

しかし、現実には「不利益ベース」で目標を立てるのは難しい

……とはいうものの、自分で自分を追い込むのってかなり難しいです。
周囲に、「TOEIC600点取れなかったら会社を辞める!」と宣言しますか?
しないでしょう。というか、そんな宣言したらむしろ周りが止めに入ります笑
というわけで、以下では、そのどちらでもなくて、そこそこモチベーションの維持に役立つ方法を紹介します。 

 

モチベーションを保つ方法

利益ベースの目標を立てるが、より本能の近くに訴える目標にする

本当に、本当に大事なのですが、目標を立てるときは自分でも笑っちゃうぐらい馬鹿馬鹿しい目標で、かつイマジネーションをきかせたものにしてください。
人に聞かれたら思わず笑ってしまうレベルが丁度いいです。

具体例1

私が実際に掲げていた目標なのですが。。。
私は「英語圏に住んでて、英語ペラペラになった自分がネイティブと普通に会話や議論をしている自分を想像して、その姿で他人に「どや、すごいやろ」って得意げにしている姿」を想像していました。恥ずかしい。
ここでのミソは、人間の低次の欲求に訴えかけるものにすることです。
私は負けず嫌いなので、頑張ったことはどや顔したいし、それですごく良い気分になりたいです。
なので、「得意げになっている自分の姿」という要素が重要です。
モチベーションが低く、もげそうな時はこれを想像して、なんとか踏ん張っていました。

具体例2

英語学習を始めてしばらくしたとき、自分の発音の悪さが気になりました。
でも、発音の練習もまた面倒くさいんですよね。
というわけで、上記を応用して「英語で電話ミーティングをしており、すっかり発音が良くなった自分がこれまたネイティブ相手に英語で話し、会話の最後で相手から『ネイティブじゃなかったの?発音良くてネイティブかと思ったよ』と言われてまた得意げな気分になる自分」を妄想していました (書いてて本当アホらしくて恥ずかしいんですが……)。
ただ、これも効果てきめんでした。
未だにネイティブの発音とはほど遠いですが、それでも割と一般的ななまり程度にはとどまっていますし、「英語らしい」発音にはなっていますので、英語を全く話せない日本人相手なら、私の発音を聞いたらかなり「それっぽく」聞こえます笑
(余談ですが、「ネイティブらしさ」は発音だけでないことをその後知りました。というのは、言い回しとかですよね。今では、特にネイティブらしらにはこだわっていません。それよりも、もっとわかりやすくて丁寧な印象を与える英語を話すことを心がけています)

ただ、想像はとにかく具体的にしてやる気が出るものにする

例えば、次のような感じでとにかく具体的にしましょう。

入社して早5年、会社での激務の合間をぬってコツコツ英語を鍛え上げ、ついに俺にチャンスが回ってきた。
前任のXX国(好きな国を入れてね)駐在員が本社に戻ってきて、次の駐在員に俺が指名されたのだ。
そして、現在、駐在して早半年、現地での生活も仕事にもようやく慣れてきて、最初は現地の社員や取引先と日々文化の違いに衝突してギグシャクしていたものの、なんとか乗り越え、今では現地人と休日に一緒にご飯を食べる仲にもなれた。
困難を乗り越える中、自分をサポートしてくれたり、何か間違っていることがあったらアドバイスをくれたりした女性とも出会え、彼女はその後、俺の生涯の伴侶にもなった。
コミュニケーションはもちろん英語だ。
これが出来たのは、日本にいるときに満員電車に1時間揺られながらも地道に英語の勉強をしながら、虎視眈々とチャンスをうかがい、雨垂れ石を穿つ努力を続けてきたからだ。
あのときの自分は今の自分を想像出来ないだろう。
だが、あのときの辛い気持ちや頑張りは今、ついに報われたのだ!

……はい、超超臭いですね笑
でも、こんな馬鹿馬鹿しい感じでOKなのです。
他にも、フランス語とかだと、例えば「パリに住んでいて、築100年を超えるような伝統的なパリのアパートに住み、地元の人しかいかないカフェに朝食を食べに外に出て、オープンテラス席に座って、フレンチプレスの珈琲を飲みながら、フランス人の恋人と待ち合わせ」……とかも良いですね(恥)
とにかく、思わずにやけてしまうぐらい具体的にしましょう笑

ぶっちゃけ外国人をナンパしたいとかでもかまわない

というわけで、上記を参考に本当に馬鹿馬鹿しい目標をまず立ててください。
「外国人の彼女が欲しい」でも、「TEDに招待されて頭良さそうに話したい」でも良いですよ。というか、そういったアホアホしい感じがすごく大事です。本当に。
まちがっても、「世の中の見識を深めんためには、世界のことを知る必要がある。そして、国際語たる英語を学ばざるは教養人にあらず」とか考えなくて良いですよ。
そういう曖昧なのはだいたい挫折しますから。 

目標を実現可能なレベルまで小分けする

そして、とてもくだらない、ばかばかしい目標を立てたら、今度はそれをどうやって達成するか、です。
ありきたりですが、目標は細かくしましょう。
例えば、「自分の発音をよくしたい」という目標があったとすると、「どの音に気をつけるべきか」とか、「どんな風に発音すれば良いのか」とか色々考えると思います。
小分けにする時は、まず最初は「h」と「f」の発音が区別出来るようにしようとか、アクセントの位置になれるようにしようとか、1度に1つずつ試してきます。
どんなに難しいことでも、非常に単純なことをたくさん組み合わせて出来ていることがわかると思います。
それがわかれば、1つ1つ、少しずつクリアしていくだけです。
そして、一つ出来たら自分を褒めましょう。「目標に一歩近づいた!」と。 

自分のレベルに合った勉強をする

上記と少し関連しますが、リーディングを勉強するのにいきなりエコノミストを呼んだりするとか、レベルに合わないことは避けましょう。
つまらないと思うかもしれませんが、とっても大事です。
とはいうものの、つまらないものはいかにそれをおもしろくするかも同時に考えましょう。
例えばですが、リスニングの勉強として私はアメリカンドラマを見ていたのですが、私、あまりドラマ自体が好きじゃないんですよ。
そこで考えたのが、日本のアニメを英語吹き替え&字幕で見るというアイデアです。
自分の大好きなアニメだったら内容わかるし何度見ても飽きないので、苦痛になりません。ちなみに私は「攻殻機動隊」のシリーズと「BLACK LAGOON」、「けいおん!」、「GIRLS UND PANZER」を中心に見ていました。
どれも最低5回は英語で見ましたが、やはり飽きません。
題材によっては日常会話とかに訳に立ちにくいのもありますが、何よりも続く方法が大事です。 

達成感を感じる方法を試す

勉強をノートで行っていけば、その成果はノートの量ではっきりとわかっていくと思います。
また、発音の練習なら、毎日自分の発音を録画していくと、日々の成長がとても感じられます(これ超おすすめです。数週間やるだけでも、はっきりと違いが感じられるので)。
スピーキングの練習なら、オンライン英会話を毎日やることで、昨日言えなかったあのフレーズが言えるようになります。
とにかく、少しずつでも良いので、何か記録に残していくことです。
頑張りは積み重なり、もしくじけそうになったときはそれを見返して、自分のやってきたこと、信じてきたことを思い出しましょう。 

習慣化する

習慣は力です。たとえ一日10分しか勉強していなかったとしても、毎日すれば一週間で70分、一ヶ月で240分です。

習慣化するには、「場所」や「時間」をトリガーにするのがおすすめです。
例えば、私はサラリーマン時代電車で1時間半かけて通勤していましたが、その時間に英単語帳を開いて勉強していました。
といっても、毎回10分ずつ(つまり、行き帰りで20分)だけでしたが。
私はとても意志力が弱いので、家で勉強なんて絶対出来ませんでした。
でも、通勤時間だったら時にすることもないわけだし、10分だけと考えると、以外と続きました。
この習慣は、会社を辞めて独立するその日までずっと続けました。
サラリーマンになる前は、よくトイレに単語帳を置いていました。
トイレ中も特にすることがないし、便秘でも無い限りは毎日似たような時間に入ることになりますからね。
これらは例ですが、自分がなんとなくこの時間なら苦痛が少ない状態で行えそうだなって思う時間を見つけると良いでしょう。

 

まとめ

というわけで、英語学習におけるモチベーション維持の方法について紹介しました。
モチベーションさえ維持できれば、後は少しずつでも良いのでやっていくだけです。
よく勘違いされていることですが、効率的な勉強法は確かに存在するものの、そういったものは概して脳みそに負担がかかるものが多いです。
確かに、そうした方法を毎日続けられるようだったらすぐに習得できますが、大抵はその脳みそにかかる負担に対して拒否感を覚えるようなり、続きません。
しかし、どんなに効率悪くても、方向性さえ合った方法なら、その方法をやるべきです。
継続はあらゆる効率性の高い学習法に勝りますので、最終的には一番結果が出ます。
私がやってきたことも、効率の悪いものばかりです。
もし気になることや、不明な点があればコメントください。

※英単語の覚え方について記事書きました。

travel-and-work.hatenablog.com