海外ノマドワーカーな日々

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なぜ外国人とのコミュニケーションがうまくいかないのか?異文化理解のコツとは?

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こんにちは。ケイ (@kei_nomad) です。

外国人とのコミュニケーションって、どうやって取ったらいいのか悩みますよね。
もう何か別の生き物に見えてくることもあるし、「なんでわかってくれないんだろう」ってストレスたまりますし……。
というわけで、この記事では異文化コミュニケーションのコツをご紹介します。

 

 

異文化理解・コミュニケーションはなぜ難しいのか?

外国人とのコミュニケーション、難しいですよね。
下記では、コミュニケーションのコツを説明する前に、なぜ難しいのか、その主な理由を説明します。

言語の違い

当たり前ですが、言語が違うとコミュニケーションが難しくなります。
単純に言語そのものがうまく使えないからですね。
また、仮に外国語を話す場合、ちゃんと意思疎通ができるレベルの言語レベルであったとしても、話すこと自体に結構エネルギーを使うわけで、慣れてない人だとそれにリソースを取られてしまい、円滑なコミュニケーションを行うための余裕がないこともあります。
加えて、自分が外国語を話していて、相手が母国語を話しており、さらに相手に語学を学んだ経験がない場合はとてもやっかいです。
なぜなら、「外国語を話す」という行為自体に対する理解がないためです。
例えば、あなたは英語を学ぶためにオーストラリアにいて、自分の英語のレベルは「まあ取り合えず会話はできるかな」という程度だとします。
そして、現地の英語しか話せないオーストラリア人と英語で話しているという状況があるとします。
ここで起きるのは、あなたが相手の言っていることの8割理解できるパターンです。
残りの2割がわからないものの、毎回「これってどういう意味?」と聞くわけにもいかないので、想像や文脈で判断するしかなく、まあそのうち半分くらいは合っているので、表面上は会話できていることになります。
でも、やっぱりどこかで齟齬(そご)が発生して、「ん??」みたいな感じになります。
そして、もし相手が外国語を学んだ経験があるなら、そういう状況を理解している人が多いので、結構辛抱強く会話を続けてくれるのですが、そうでない場合、マジで「英語わかるのに、なんでそんな変なこと言うの?」って言われます。
というか、私の経験なんですけれどね。

「常識」や「普通」が違う

国や地域が違えば、常識が違います。
そして、これは多民族国家であるアメリカやイギリス等に行っても同様です。
「日本の常識は世界の非常識」という意見もありますが、これは正しくありません。
より正確に言うなら、「国や文化の数だけ常識が違う」のです。
いわゆる「国際人」「グローバルな人」が「世界の常識はこうだ!」みたいに言いますが、これは厳密は「世界の英語がしゃべれる人の中での常識」なだけです。
となると、自分がどういった物差しでどう物事を捉えているのかをまず疑わなければなりませんが、これって中々難しいので、「常識」や「普通」が違うことでよく衝突してしまいます。

同じ言い方でも解釈が全く違うことがある

日本にいる欧米人の女の子に対して、日本人の女の子が「顔が小さくて良いよね」と話しているところを見ます。
日本では、小顔がもてはやされているため、これは純粋な褒め言葉であるわけです。
しかし、欧米だと特にそういった評価基準はないため、「脳みそ小さいってばかにしてんのか??」と悪く捉えられることがあります。
このように、言葉一つにとってもどういった印象を与えるのかがかなり違ってきます。また、それに対して「褒めているんだからいいじゃん」という返答をする方もいますが、これもまた衝突の原因になります。
自分が悪気があるかよりも、相手がどういう印象を持つかということの方が重要だからです。
まあ、というか本人がどうしようもないことに対して何か言うのはやめといた方がいいですよね(「金髪でうらやましい」とか「青い目でいいね」とかそういうことですね。「金髪が好き」とかそういうのなら大丈夫だと思いますが)。 

 

外国人と話す時のコツ(特に西欧人)

というわけで、下記では主に欧米人と話す際のコツをいくつかご紹介します。
すべて私の失敗から学んだ教訓です笑
ちなみに、なぜ欧米人かと言いますと、アジア人相手、特に中国人韓国人だと結構文化が似ているので難易度が低いからです。
というわけで、西欧人の場合は、割とやり取りすることが多いものの文化が結構違うと感じることが多いと思いますので、そちらに焦点を当てた方がきっと需要も多いと思います。
ちなみに、「西欧」と書いたのは、東欧もまた結構違うからでして……。
長くなるのでここでは割愛しますが。

「当たり前」はないと心に刻む

何か「ん??」と感じることがあれば、とりあえず怒ったり悲しんだりする前に「これは文化の違いでは?」と一呼吸置きましょう。
「絶対」はないです。
もう、あらゆる常識を疑いましょう。
だいたい、自分がいらっとしたときが考えるきっかけとなることが多いです。
そして、自分が「嫌だな」と感じたら、丁寧に「嫌です」と伝えましょう。
嫌なことはしなくて良いですし、ちゃんと伝えた方が喜ばれます。

要求はできるだけ客観的な表現で明確に伝える

文化が違うと、物事の捉え方も大きく変わります。
例えば、外国人の友人と待ち合わせをしたとしましょう。
で、自分は待ち合わせ時間にちゃんと来たものの、相手は来ておらず、「ちょっと遅れる。ごめんね」とメッセージが来ていたとします。
でも、この「ちょっと」でどのくらいなんでしょうか?
聞いた話ですが、エジプトとかだと平気で1時間とか2時間遅れるのも珍しくないそうですが、その場合30分程度の遅刻は「ちょっと」になりそうですね。
なので、「何分ぐらい遅れそう?」と数字で聞いておく方がお互いわかりやすくていいですよね(本当に言われた時間内に来るかは別ですけれどね笑)。

「とりあえず言ってみる」精神は大事

何かの交渉をしているとき、「こんなこと言ったらずうずうしいし、失礼かなぁ……」と悩むことはありませんか?
ご安心下さい。大体杞憂に終わります笑
とりあえず、何でも言ってみて交渉してみましょう。
でも、お互いが最終的に気持ちよく話を終われるようにだけはしましょうね。
例えば、お店とかで単に「値下げして」って言っても意味はありません。
「これを2つ買ったとしたら、値下げってしてもらえる?」とか言ったりとか、そんな感じです。
すでに決まっていることのように思えることでも、状況次第ではかなり変わることも多いです。
ちょっとどんな感じにすれば良いのかわからないという方は、ステレオタイプの大阪人をイメージすれば大体OKです。
「おにいちゃん、まけてーや」って気楽に言って、断られても「そーなんか。なら、しゃーないな」って言っておけば良いですよ笑
(余談ですが、関西、とりわけ大阪は比較的ストレートな物言いの方が多いのですが、外国人とのコミュニケーションにおいては大阪人的なやり方の方がうまくいくことが多いです。わかりやすいですからね。私が付き合ってきた外国人で、東京と大阪の両方を訪れた方は、だいたい8割ぐらいが大阪人の方が付き合いやすいと言っていました。ただ、東京の人の方が丁寧な人は多いので、ある程度は好みになってしまいますが)。

相手の感情は大体表情に出ている

まあ国によりますけれど、日本人と比べたら感情を表に出す国の方が大多数です。
当たり前っちゃ当たり前なんですが、怒った表情の時は怒っているし、笑った表情の時は笑ってるし、泣いてる時は泣いています。
当然、TPOをわきまえないといけない場面ではそれに合わせますが、プライベートとかで会ったら、まあ大体見たまんまです。
というか、逆に日本人が「何考えているかわからん」って言われることの方が多いんですよね。
ずっと笑ってるって。
まあつまりそういうことなので、相手の感情は相手の表情でだいたいわかりますよ。

相手を一人の人間として話す

外国人と初めて会ったとき、「出身どこですか?へーブラジルなんですね!サッカーとか好きなんですか?」という聞き方をしていませんか?
出身地を聞くのはともかくとして、ブラジル=サッカーと言ってしまうと相手を「ブラジル人」という枠で見てしまうことになり、たいていの場合うまくいきません。
というか、そういう会話、本当に多いんですよね。
「イタリア人?パスタ良いですよね」とか「ドイツ人?ビール!」とか。
そうではなくて、「趣味はなんですか?」とかそういう普段友達と話すような話題にすると良いです。
でも、「俺そういうのよくしてたわ……」と思ってても大丈夫です。
こういうのって別に日本人に限らないので。
日本人が海外に行くと、大抵「え?日本人?俺寿司好きなんだ」とよく言われますから。
とにかく、「決めつけ」をしないことです。

相手は絶対に「察して」くれないと思って話す

「こういうことをしたから相手は感謝してくれるはずだ」とか「こっちは不快に思っているのに、なんで相手は理解しないんだ」……こういう経験はありませんか?
残念ながら大抵こういうのは伝わってませんね。
遠慮して相手にいわないというのは、日本ではよくあることですが、結構伝わらないんですよね……。
なので、何かしてほしいことや止めて欲しいことがあるときは、ちゃんと言葉で伝えましょう。
「察してちゃん」はマジで生きていけません。

政治の話は避けておいた方がいい

「政治野球宗教の話は避けろ」と言いますが、海外、特にヨーロッパだと政治サッカー宗教の話題となります。
いや、別にしても良いんですよ。
でも、これらの話題、特に政治って、9割は話が平行線だし、相手と違う意見の場合(まあ大抵そうなのですが)、相手が感情的になるケースが多いんですよね。
政治を話す場ならまあわかりますけど、友達と何か楽しいことをするために会っているのに、政治の話になって険悪になるなんて最悪じゃないですか。
特に何か意見が変わったり新たなアイデアが生まれたりするわけでもないのに、あえてする必要はありませんよね?
ただ、一方で向こうから政治の話題について聞いてくることも結構あります。
これはかなりやっかいです。正直。
だって、自分から聞いてきているのにも関わらず自分の意見が絶対正しいと思っている人が結構多いですからね。
そういったときは適当に話を合わせておくか、終始相手が話したいことを話させておくのが良いです。
また、こういった時こそ下記の「外国人という言い訳を使うテクニック」が極めて有効だったりします。

「外国人」という言い訳をうまく使う

さて、上記のテクニックというか、ある程度慣れてきた方向けなのですが笑、「外国にいて、自分がグループの中で唯一の外国人」のような状況では、「Foreigner excuse (外国人であることを言い訳にする)」が使えます。
どういうものかと言うと、何か自分が失敗したときとかに、「すまん。外国人だからわからんかった」と言うことです。
その名のごとく、外国人であることを言い訳に使うわけですね。
ただし、使える状況は限られてくるし、やらかしたことの度合いによっては全く許してもらえないこともあるので、注意してください。
また、当たり前ですが多用すると信用を失います。
使う場面はよく考えて下さい(といっても、大抵無知から来る失敗はこういう言い方にならざるを得ないし、その場合は言い訳ではなくて事実であったりするのですが)。

 

万国共通なこと

さて、いろいろ書きましたが、一方で何人でも変わらない、万国共通のこともあります。
下記は、それらについて説明します。

感情

うれしいことがあれば皆笑顔になりますし、悲しいことがあれば泣きます。むかつくことがあれば怒り、つまらないときはつまらない顔をします。
これは上海にいてもパリにいても変わりません。
万国共通です。

どの国でも同調圧力はある

「日本は同調圧力が強い」といいますが、どこの国でもあります。
強さや弱さ、そしてジャンルは国によって違いますけれどね。
例えば、アメリカだと「男は男らしくないといけない」みたいな風潮が強いです。
なので、皆ジムに行ったり、「俺は強いんだぜ」みたいな自信アリアリなアピールする人が多く、ぎゃくに私みたいなひょろひょろはすごくなめられます。
他にも、アメリカ含め西欧一般的に「自立していないといけない」みたいな風潮も強いです。
ちゃんとした仕事をして、一人暮らしをして、自分のことを全部決めて……とかそんな感じですね。
まあここら辺は日本も似ていますが、大きく違うのは女性の生き方ですよね。
日本だと「遠距離している彼氏に会うために仕事やめて引っ越しする」というのは、まあ「そういうのもあるよね」って許容されてる感はあるんですが、アメリカ西欧だと「自分の意思がない女」扱いされることも珍しくないです。
というわけで、国によって同調圧力の種類やその強さはいろいろ千差万別ですが、「自由」と言われている西欧アメリカでも結構あるという話です。

礼節は尊ばれる

何が「礼儀正しい」とみなされるかは別として、その国の伝統や文化を尊重した姿勢は、どこでも喜ばれます。
完璧にする必要はありません。
そういうリスペクトが大事と言うことですね。
というわけで、他国に行くときは何が良いか悪いかを少しでも良いので調べましょう。

男女関係

びっくりするほど、どの国も根本は同じです。
当然文化の違いはありますが、根本的な姿勢というかアプローチの仕方というか……。
深くは突っ込みませんが、ざっくり言うと、男は基本的にリードしないといけないし、女性は華やかさや可愛らしさ、従順さが求められるパターンが多いですね(当然例外はありますけれどね)。
男女同権の流れが強い国でも、こういうことが結構あるので興味深いです。

良い人はどの国でも良い人。悪い人はどの国でも悪い人

「こいつ、めっちゃええ奴やん!」って人は大体どの国でも「良い奴」です。
万国共通で人気です。
逆に、「こいつ酷いことしてんな」って人はまあ、どの国でも評判は良くないですね。
ただ、受ける性格受けない性格の違いはあります。
例えば、日本だと自信たっぷりな人より謙虚な人の方が評判が良いのですが、逆な国もあります。
アメリカとかはそうですね。
でも、人を騙したり、からかったりする人は大体万国共通で嫌われます。

 

まとめ

というわけで、異文化コミュニケーションのコツについて語りました。
コミュニケーションは日本人同士でも難しいので、永遠の課題ですよね。
私もたくさん失敗してきましたので、これを読んだ方が教訓にしてもらえたらと思います。
といっても、やっぱり最初は絶対に失敗の連続ですので笑、めげずにがんばってください。
そのうち慣れてきて、「あなた独自」のコミュニケーションのコツが生まれてきますから。
何か思いついたこととか何かあれば、ぜひコメントください。