海外ノマドワーカーな日々

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なんと数百円。海外送金の受け取りで手数料を一番安くする方法は?

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こんにちは。ケイ (@kei_nomad) です。

「海外からお金を送ってもらうけど、手数料高すぎ……」って思いませんか?
この記事では、海外送金にかかる手数料を極限まで減らす方法をパターン別にご紹介します。

 

 

銀行の海外送金 (仕向け送金) の問題

外国から送金してもらうと、国内で送金してもらうときと違う問題がいろいろ発生します。
下記では、その代表的な問題を3つご紹介します。

銀行の海外送金は手数料 (仕向送金手数料) がとても高い

1回送金するごとに、大体平均して5000~6000円かかります。
つまり、1万円送金してらうと、4000円程度しか受け取れません。
これだけで、少なくとも少額決済には向かないことがわかりますね。

銀行によっては、送金の度に連絡が必要

これは私が実際に経験したことなのですが、海外のお客さんから報酬の受け取りとして、みずほ銀行の口座を指定したんです。
すると、着金した段階で同行から電話が来て、「なんか海外の知らない人から送金が来ているんですが……」と言われました。
曰く、「お金を受け取る度にこうした連絡が必要で、報酬の受け取り等には毎回取引の証拠をみずほ銀行に送る必要がある」とのことです……。
面倒くさいですよね。
ただ、これは銀行によります。
下記で紹介しているソニー銀行ではこうした面倒は一切ありません (とはいっても、受け取りの際にオンライン上のフォームにこうした情報を記入する必要はありますが)。

銀行で両替すると手数料が高い

基本的に銀行の外貨為替レートってかなり高いです。
具体的なレートは各銀行によって変わりますが、下記で紹介するようなサービスを利用するとこの手数料もかなり安くできます。
ちなみに、ソニー銀行なら両替手数料はかなり安いです (後述)。

 

海外送金の手数料を安くする方法

というわけで、とにかくお金がかかって面倒な海外からの送金ですが、下記のサービスを使うことでかなり便利になります。
手数料にいたっては、5000~6000円かかっていたのが、数百円で済むこともあります。

Wise (Transferwise)

Wiseというのは、P2P送金サービスです。
なんのこっちゃわかりませんね (笑)
簡単にいうと、Wise社は各国に銀行口座を持っているのですが、この各口座から受取人の口座に振り込むということで、トランザクション的には国内取引にしている感じです。
従来のSWIFT送金は、郵便物のようにお金が相手のところに届くイメージですが、Wiseは送金者が送ったお金は送金者がいる国のWise社の銀行口座に振り込まれ、その後、受取人がいる国のWise社の銀行口座から受取人に支払いを行う、といった感じです。
詳しくはWiseの公式HPに説明があります。 

Wise (Transferwise) のメリット
2021年現在、一番手数料が安い

PayoneerとかWestern Unionとか、海外送金サービスはかなり調べましたが、現状一番手数料が安いです。
送金手数料だけを考えるなら、何も考えずにWise一択です。
ちなみに、両替手数料に関して言えば、似たような海外送金サービスという範囲内で言えばWiseが一番安いです。
ただし、当ブログでよく紹介するソニー銀行と比べるとWiseの方が高いです。
そのため、「送金から両替まで全部海外送金サービスで完結したい」という場合以外は、ソニー銀行側で両替を行う方がお得です
やり方は後で説明します。

受け取り側はWise (Transferwise) で口座を作らなくてOK

Wiseに登録するのは、送金人だけで大丈夫です。
受取人は、自分の銀行口座の情報を伝えておけば、その口座に直接振り込まれます。
事実上、受取人は何もしなくて良いので、とっても楽ですね!

送金状況を追跡できる

通常、銀行でお金を送る場合、いつ届くのかはまったくわかりません。
何か問題が発生した場合でも、送金人に返金されるまでわかりません。
Wiseなら、送金時に相手のメールアドレスを記入しておけば、そのアドレス先に現在の処理状況を示したリンクが送られるので、いつでも状況を確認できます。

Wise (Transferwise) のデメリット
扱っている通貨が少ない

大分増えてきましたが、まだまだ扱っている通貨がPaypal等と比べると少ないです。
例えば、ロシアルーブルは扱っていません (でも、ジョージアラリはあるので不思議ですね。政治的な理由なのかな?)。
とはいえ、これも時間の問題かもしれません。

純粋な送金サービスなので、請求書発行機能はない

海外の会社と取引があって代金を送ってもらう場合は、別途でインボイスを用意する必要があります。
まあ、銀行で送金する場合も同様なので、デメリットと言うべきかどうかはわかりませんが。

買い手保護のようなサービスはない

送金時の問題には対応してくれますが、当然ながら相手方との取引自体の問題には介入しません。
まあ、ただの送金サービスなので当たり前ですが……。 

Paypal (ペイパル)

Paypalは、オンライン決済サービスの一種です。
Wiseとは目指している方向が違うため、サービスの内容も変わってきます。

Paypalのメリット
お互いにPaypalのアカウントがあれば、メールアドレスだけで送金可能

送金に銀行口座の情報は必要ありません。
お互いがPaypalに登録する必要がありますが、送金の時はPaypalに登録したメールアドレスだけあれば送金できます。

少額決済時は手数料が安い

銀行で送金した場合は、金額に関わらず5000~6000円かかってしまいますが、Paypalは金額によってあらかじめ決められた比率のみを手数料として支払う仕組みを用意しています。
例えば、1000円送ったら50円、10000円おくったら500円とかそんな感じですね。

請求書発行機能があり、その発行も簡単

仕事で使用していると、相手に請求書を発行したりする必要が出てきますが、Paypal上で請求書の作成と金額の請求ができるため、とっても楽です。
「どの請求書に対してどのくらいの金額が支払われたのかの確認」とか、「過去の請求書を流する」といったことも可能なので、ビジネスで使う上で必須の機能はだいたい揃っています。

着金がめちゃくちゃ早い

経験上、最短10分で着金します。
この手の送金サービスではおそらく最短です。
スピードを意識したい場合は、見逃せないポイントですね。

買い手保護のサービスがある

取引で何かトラブルが発生した場合、Paypalが仲介して返金措置等をしてくれます。
自分がお金を受け取る側ならあまり関係はありませんが、相手側からすると取引に安全性が担保されますので、安心できるかもしれません。 

Paypalのデメリット
送金額が大きくなると、銀行の送金手数料より高くなる

公式HPによると送金手数料は4.1%+40円とありますが、これは両替手数料を含みません。
一度計算したことがあるのですが、外貨から円への両替も含めた事実上の手数料は5~7%程度です。
そのため、取引金額が10万円を超えた辺りから銀行の仕向送金よりPaypalの方が高くなります (とはいえ、同等程度ならPaypalの方が良いでしょう。請求書発行機能や着金の早さを考えるとPaypalの方が利点があるからです。実際は15万を超えた辺りから検討した方がいいかもしれません)。

両替手数料が高い

銀行の両替手数料より高いです。Paypalではあまりこのことに触れておらず、さらに金額の出し方もかなり複雑です。
なので、隠れた手数料ですね……。

自分の銀行口座へは円でしか入金できない

上記の両替手数料を何とか回避できないか、色々調べたことがあるのですが、結果的には不可能でした。
相手から外貨で受け取って、それを外貨のまま自分の外貨口座に送金できるか試しましたが、無理でした。
入金できるのは、日本の円口座のみなので、両替手数料は必ず発生してしまいます。

 

一番安く外貨を受け取るには、ソニー銀行&Wise (Transferwise) を組み合わせる

いろいろ徹底比較した結果、外国から外貨で送金してもらうときに一番コストを安く抑えられるのは、ソニー銀行とWiseの組み合わせであるとの結論に至りました。
送金自体はWiseが一番最安ですが、両替手数料については、実はソニー銀行の方が安かったりします (Wiseの米ドル両替手数料は送金額の0.6%ですが、ソニー銀行は0.15%です。優遇レートの場合、もっと安くなります。ちなみにみずほ銀行は2%です)。
なので、送金はWise→ソニー銀行側で外貨両替がベスト、ということですね。
下記では、そのやり方と理由を説明します。

あらかじめ、ソニー銀行で必要な外貨口座を開いておく

ソニー銀行で外貨口座を利用する場合、まずは口座を開く必要があります。
適当に1ドルでも1ユーロでも良いのでソニー銀行上で円から両替を行うとそれだけで開けますので、お手軽です。
以後は、口座維持手数料もありませんし、口座の残高が0になったとしても、開いたままです。
詳しいやり方はソニー銀行外貨普通預金の開設方法を説明したページから確認できます。

Wiseで「外貨のまま」自分のソニー銀行に送ってもらう

Wiseで送金する際は、「Wiseで」日本円への両替も実行して送ってもらうか、「外貨のまま」送ってもらうか、2つの方法から選べます。
この際は、外貨のまま送ってもらうようにしましょう。
Wiseの為替手数料もPaypal等に比べると安いのですが、それでもソニー銀行のレートより高いからです。
この場合、送金手数料は数百円で済みます。

ソニー銀行で円に両替する

無事Wise経由で着金すると、ソニー銀行からメールで連絡が来ます。
案内に従って着金操作を行うと、手続きして1週間ぐらいで自分の外貨口座に入金されます。
入金が確認できたら、両替を実行しましょう。
両替すると、自分の円預金口座に入金されます。

 

余談: 普通に銀行の被仕向送金で受け取りをする場合でも、ソニー銀行が安い

ソニー銀行は、被仕向け送金手数料が無料です。
なので、相手が送金する際の手数料(2000~3000円)だけで済みます (仕向送金手数料が受け取り側負担の場合。送金側負担なら、手数料ゼロで受け取れます)。
このブログでは、ソニー銀行を激推ししているのですが(笑)、ここら辺も含めたソニー銀行のメリットは下記記事をご確認ください。

【銀行】ノマドワーカーなど、海外が長い人にはソニー銀行がおすすめ - 海外ノマドワーカーな日々

 

まとめ

というわけで、海外からお金を送ってもらう際のおすすめの方法をご紹介しました。 
Wise、すごく便利ですよ。
自分が送金するときも積極的に使っていきたいですね。
請求書の管理とかその辺が面倒って人は、Paypalもおすすめです。
特に月の取引額が大きくなるにつれて優遇サービスも増えてくるので、事務管理の手間も減らしたいって時はこちらを使うと良いでしょう。